コメの嘘と真実 ~新規就農者が見た、とんでもない世界!~
近正氏は、農業以外の仕事を収入源としている「第2種兼業農家」の存在、さらにそれを取り巻く農協と農水族と言われる族議員の存在が、日本の農業を歪めた根源であるといっている。
最近の新聞には、TPP交渉をにらんだ国内農業強化についての記事が多い。
著者が問題視する国の手厚い保護については、生産調整(減反)制度廃止に伴い、減反に参加する農家への定額補助金の削減が決まったものの、新たに創設される農地保全型補助金の支給により、結局、国の支出は今より増えるという。
本末転倒のような気がするが、制度改革には気の遠くなるような時間が必要なのだろう。
コメと言えば魚沼産である。
ところが牛丼チェーン店が使うブレンド米は、北海道産である「きらら397」がベースとなっており、魚沼産の半値近くで入手できるものの味はほとんど変わらないらしい。
我々のブランドに対する意識改革も、なかなか時間がかかりそうだ。
近正宏光/角川SSC新書
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